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人的資本開示とは?

企業の持続的成長を支える経営指標
人的資本開示とは、企業が保有する人的資本に関する情報を定量的および定性的に開示することを指します。

具体的には、従業員のスキル、経験、ダイバーシティ、エンゲージメント、人材育成施策などに関する情報を含み、従来の財務諸表や経営指標だけでは、企業の真の価値を評価することが難しい中で、人的資本に関する情報を開示することが、新たな企業価値測定の指標として注目されています。

人的資本開示が注目される背景

ポイント.1
グローバル競争の激化
グローバル競争が激化する中、企業は人材を戦略的に活用し、イノベーションを起こすことが求められています。人的資本開示は、企業の人材戦略を評価する指標となり、投資家にとって企業の競争力判断に役立ちます。
ポイント.2
ESG投資の拡大
近年、ESG(社会・環境・ガバナンス)投資が拡大しており、投資家は企業の環境・社会・ガバナンスへの取り組みを評価するようになっています。人的資本開示は、企業のガバナンスの一環として評価される指標であり、ESG投資家にとって企業の持続可能性を判断する材料となります。
ポイント.3
働き方改革の推進
働き方改革の推進により、従業員のエンゲージメントやワークライフバランスが重要視されるようになってきました。人的資本開示は、企業の労働環境や人材育成施策を評価する指標となり、従業員にとっても企業の魅力判断に役立ちます。
Step.1
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人的資本の情報開示義務化

2023年1月31日に公布・施行された「企業内容等の開示に関する内閣府令」改正により、人的資本開示が義務化されました。これは、企業が保有する人的資本に関する情報を、投資家やその他のステークホルダーに開示することを求めるものです。

対象としては、大手企業4000社を対象としており、有価証券報告書に人材への投資額や従業員満足度などの人的資本に関する情報を記載が必要となりました。

人材育成に関連する開示事項(例)
参考:内閣官房「人的資本可視化指針」

人材育成
研修時間、研修費用、パフォーマンスとキャリア開発につき定期的なレビューを受けている従業員の割合、研修参加率、複数分野の研修受講率、リーダーシップの育成、研修と人材開発の効果、人材確保、定着の取組の説明、スキル向上プログラムの種類・対象等
従業員エンゲージメント
従業員エンゲージメント
流動性
離職率、定着率、新規雇用の総数・比率、離職の総数、採用・離職コスト、人材確保・定着の取組の説明、移行支援プログラム・キャリア終了マネジメント、後継者有効率、後継者カバー率、後継者準備率、求人ポジションの採用充足に必要な期間
ダイバーシティ
属性別の従業員・経営層の比率、男女間の給与の差、正社員・非正規社員等の福利厚生の差、最高報酬額支給者が受け取る年間報酬額のシェア等、育児休業等の後の復職率・定着率、男女別家族関連休業取得従業員比率、男女別育児休業取得員従業数、男女間賃金格差を是正するために事業者が講じた措置など
健康・安全
労働災害の発生件数・割合、死亡数等、医療・ヘルスケアサービスの利用促進、その適用範囲の説明、安全衛生マネジメントシステム等の導入の有無、対象となる従業員に関する説明、健康・安全関連取組等の説明、(労働災害関連の)死亡率、ニアミス発生率、労働災害による損失時間、(安全衛生に関する)研修を受講した従業員の割合。業務上のインシデントが組織に与えた金銭的影響額、労働関連の危険性(ハザード)に関する説明など
コンプライアンス・労働慣行
人権レビュー等の対象となった事業(所)の総数・割合、深刻な人権問題の件数、差別事例の件数・対応措置、団体労働協約の対象となる従業員の割合、業務停止件数、コンプライアンスや人権等の研修を受けた従業員割合、苦情の件数、児童労働・強制労働に関する説明、結社の自由や団体交渉の権利等に関する説明、懲戒処分の件数と種類、サプライチェーンにおける社会的リスク等の説明など
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ISO30414とは?

ISO 30414は、人的資本報告に関する国際標準規格であり、組織がどのように人的資本に関する情報を報告するかについての具体的なガイドラインを提供します。この規格は、人的資本管理と報告を標準化し、透明性を高めることを目的としています。
ISO 30414は、11の領域と58の指標で構成されており、各領域には、それぞれ複数の指標が設けられています。

この人的資本の情報開示義務化において、ISO30414に準拠する必要はありません。しかし、ISO30414は、人的資本の情報開示のための国際的なガイドラインであり、多くの企業が参考資料として活用しています。
また、ISO30414に準拠することで、国際的に比較可能な情報開示が可能になるため、投資家等からの評価を向上させることができるというメリットがあります。

まとめ

人的資本開示は、まだ発展途上にあります。今後、開示内容の標準化や比較分析ツールの開発などが進み、より有効な経営指標として活用されることが期待されています。
また、人的資本開示と連動して、人的資本の定量化や評価方法の開発も進んでいます。これにより、企業はより客観的に自社の人的資本の状況を把握し、改善につなげることが可能となります。

企業は、人的資本開示を積極的に活用し、人材戦略を強化することで、競争優位性を獲得し、長期的な成長を実現していくことが重要です。
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